美女ナンパ1人目:華奢で男っぽい清楚系美女
某日Uでストしてると前に案件を見かける。
細身で華奢、清楚系、目が丸くて可愛らしくかつ綺麗、身長もそこまで高くはない(高いのは俺のタイプじゃない)、顔が小さく、ファッションもお洒落でかつ細身の華奢な体を活かしておりセクシーだ。スト値4.2。美女だ!しかもどタイプ。行くしかねえぜ。
ちょうどすれ違いのときに真横を通りそうだったので中星式ですれ違い様に声かけし、少し改造した誠実系トークを仕掛ける。反応良い。
「こんな若い子にナンパされるの初めて!」
嬉しそうに彼女は語る。全てがスムーズ。声をかけて良かったと心から思った。これがストの醍醐味だ。
だが、反応が良かったのも束の間で。その後のLINEメンテが俺が下手なのもあって大苦戦。忙しいと言っているが俺に会いたくないだけかもしれんが、忙しいということにしておく。しかし今考えたらLINEメンテが酷く、1日1ラリーくらいはしなくてはと思い、おはようとおやすみだけを何日も続けて彼女にBOTみたいですね笑とメッセージが来る始末。慌てて内容のある質問を送るが、その質問のせいで誤解され食いつきが下がり、相手から決まったアポをキャンセルされかける。
今までのミスをリカバーするべく本来やってはいけないとされるクソ長文LINEで最後の説得を試みる。
なぜこんなことをしたのかというと、ザコピーライティングという広告の本で広告に必要なら長くなっても説明の文章やイラストを端折ってはならないと書いてあったからだ。
この作戦は功を奏して、誤解が解けて食いつき回復、アポを取り付ける。ありがとうコピーライティング。
そしてアポ当日。
この日のために色々準備した。LHに近くかつ雰囲気の良いバーを探し、LHとカラの位置を把握し、凄腕のトークをインプットしアウトプットし、講習を受け、自分の人生を充実させて、火の鳥さんが言う「いい顔」って言葉の意味がちょっとは理解できるようになってきた。今の俺は悪くない。可能性あるぞ。
だがまさかの当日の待ち合わせ場所に行く前にアクシデントがあり、危うく遅刻しかける。急いで待ち合わせ場所に向かったので本来したかった入りとは違う入り方をしてしまう。クソ!まあ仕方ねぇか。
時間通りに来た彼女は美しかった。今までで連れ出ししてきたどの女性よりも。首元が開いたセーター?のような服装で、白い肌の首元と鎖骨がそそる。綺麗で丸い目、小動物のような可愛らしい顔、華奢でスタイルの良い体。ああ手に入れたい。絶対に心も体も手に入れてやる。俺よりちょっと年上の彼女は俺に対して未だ敬語だ。こちらも敬語にならざるを得なくなる。敬語をやめさせるテクニックには1つだけ心当たりがあった。
当たり障りのない会話をしながら1軒目のバーに入る。価値伝達、自己開示、相手に話させる、凄腕の和みトークの真似など手順をぎこちなくこなす。なにせ準即狙いのアポは初めてなのだ。即しかやったことないし、その即も1回しかやったことがない。
会話がある程度盛り上がったタイミングを見計らってお互い敬語やめませんか?と打診。失敗。
「私初対面の人とは基本敬語なんです。それに仲良くなったら自然になくなるものじゃないですか?」
「・・・」
はっきり言うなこの人。つまり俺のことをまだ何とも思ってないわけだ。関係構築に時間がかかりそうだ。俺を評価(いい意味じゃなく測ってくるような感じ)するような発言が多いが気にするそぶりを見せたら負けるなこりゃ。
もう1回立て直して話す。向こうが話し過ぎる。こっちはなんとかして恋愛系の話に持っていきたいのだが、その前にそうじゃないところの話題を話される。仕事や地元や友達の話が盛り上がるが今したいのはその話じゃない。だが盛り上がったのは事実なので再び敬語をやめる打診。失敗。全く同じ返答。
だが再び話しているとなんとなく向こうの性格が分かってくる。
かなり男っぽい性格をしていて論理的だ。どれくらいかというと昔は女性の相談に乗るときに解決策をバンバン指摘して全く共感してなかったらしい、自分も女性なのに(昔の俺と一緒だ笑)。他にも別れた元彼のことは悪く言いたくないとかなど。
男っぽい性格だとすると俺とそういう関係になる明確なメリットを提示できれば勝てるかな。なんて思いながらトークを進める。
が、なかなか手順が進まない。会話自体はテンポ良く進んでいると思うのだが敬語をやめないのでいまいちみたいだ。あまりにも恋愛系の話にいかないのでもっとあなた自身のことを教えてくれと言う。すると彼女は
「あんまり自分の話とかしても楽しくなくないですか?」
と言う。なんだこのパターンは。今までにないパターンで焦る。大体の人間ってのは自分の話してる時が楽しいものだってどのナンパブログにも書いてたような気がするがそうじゃないやつもいるのかな。
もうすでにこの時点で2時間くらい経っていた。流れが悪いし遅すぎる。相手がおそらく明日仕事なのでもう時間がない。チバさんが言うところのまだ関係構築ステップすらこなせていない状況。流れを変えよう。
「店を出て違うところに行こう」
時計を確認される。
「ちょっとだけなら」
クソ!上から目線がむかついたが俺のせいだ。
2軒目に入る。
横並びで距離が近い席を予約しておいたので体の距離は強制的に近くなる。俺の持論だが体と心は一緒だと思う。嫌いなやつは遠ざけるし、それ以外の意味でも体が調子が悪いと心も調子が悪いし、逆も然りだ。これを使って心の距離も縮めにいく。
しかし、色々話すも敬語をやめないので俺が先に話しづらいから敬語やめていいかと打診。ここは通る。俺は敬語をやめて、色々話す。主に心理トークが盛り上がった。その後ナンパとかの話をする。
「結構街とかで声かけられること多いでしょ?」
「ああ、はい。そうですね。」
「1日2回とか?笑」
「そんなに多くないです笑。たまにかな。」
「その人とかとまた会ったりしてデートとかするの?」
「まあそうですね。会うだけ会ってみるかな。それで恋愛とかにまだ発展したことはないですけど。」
埒が明かないので、見切り発車で下ネタトークをぶっこむ。すると意外とすらすら答えてくれる。だが結局いつの間にか話題を逸らされた。相手は一応微笑んでいるような顔でこちらの目をしっかりと見て話してくる。ここでどういう流れだったか忘れたが、ゲームの話で盛り上がった。初代スプラトゥーンの話で盛り上がった。俺はウデマエA+が限界だったが彼女はSに到達してて俺より上手かったこと。好きなブキのこと。俺はリッター3Kとかスシコラを使ってたが、彼女はエイムが苦手らしくフデでSに到達したらしい。ここで盛り上がり自然と敬語を使わずに話してくれた。もう手持ちのトークをほぼ全て使い果たしてしまった。あれを聞くか。
「ぶっちゃけ俺のこと男としてどう思ってる?」
「うーん、ダークウェブさんのことかぁ...」
少し間が空いて
「正直無関心です。さっきの下ネタの話とか急で嫌だったし、あとなんでそんなに元彼のことを聞いてくるのかな?って思ったりしてそこは嫌だったかなぁ。でもまあ思ってたよりは楽しかったです。スプラトゥーンとかの話は面白かったし。プラスマイナスゼロくらいです。」
はっきり言われてかなり胸が締め付けられた。苦しかった。動揺した。
「下ネタの話とか嫌なら答えてくれなくて良かったんやで?笑」
「でも聞かれたら答える主義なので。それに嫌な態度出してたよ?それにダークウェブさんは気づいてなかったみたいだけど。」
うざっ。むかついた。ほいで何?聞かれたら答える主義って。嫌なら答えんなよ。誰も強制してへんっちゅうねん。だが察せなかったのはその通りだ。そこは俺が悪い。でも媚びたりせんからな俺は。勝負は時の運。だが積みあがっていくマインドやテクニックは運じゃない。とチバさんが言ってたし俺もそう思う。
「めっちゃ上から目線で評価するやん。俺も○○の嫌なとことかあったし。」
最後に意地だけ張ったがダメだこりゃ。もうどうしようもない。彼女が腕時計を見る。22:30を回っていた。
終わりだな。終電逃しが通用する相手でもないし、そもそも終電逃しでは魅了したことにならない。
「店を出よう」
出ていく前に悔しさで目をそらし、拗ねて机に置いていたバーのチラシをそろえる。
「めっちゃ拗ねてるじゃん笑」
「拗ねてへんし笑」
拗ねてるし。ほんで店員に全部聞かれてるし恥ずいわ。
店を出て帰り道少し話す。
「俺からアドバイスさせてもらうともっと明確に態度に出した方がいいよ。分かりにくいわ。じゃないと相手をストーカー化させるかもよ?」
「えー笑。でも今まで付き合った人は察してくれてたけどなぁ。みんな元々仲良かった友達だけど笑」
「例えばどんなことを察してくれてたの?」
「ええと、例えば私が飲み物を頼んだときにストローが入ってなくてストローほしいなって思ってたら、「ストローお願いします」って私が言う前に気づいてね。えっ!なんで分かったの?って言ったら、「なんか○○は前にこういうことがあった時にストロー欲しいって言ってたよね」って。」
「そんなん初対面で見抜くの無理やろ笑。ずるいわそれ笑」
「確かに笑」
「はあ。でも、それも察せる男になれってことかよ、なあ!?」
「えええ笑」
悔しさで変なテンションになっていた。今考えると恥ずかしい。
「でもダークウェブさんは年上の女性とは難しいかもねー」
「なんで?プライド高いから?」
「うーん、プライド高いのもあるけど、どっちかっていうと年下の子から頼られそうな感じだから。ダークウェブさんのこと好きな子はいっぱいいると思うよ。」
「またそうやってコントロールしようとしてるでしょ?お世辞でしょ」
「お世辞じゃないよ」
駅の改札に着いた。これで終わりかと思うと悔しくて涙が出そうになった。
「ありがとう。ダークウェブさんと話すの思ってたより楽しかったよ?」
「こちらこそありがとう。バイバイ。」
「バイバイ」
そう言って別れた。もう会うこともないだろう。チャンスをモノに出来なかった。悔しかった。だが清々しい気分もあった。なぜなら自分ができる限りの最大限の努力はしたからだ。彼女が率直に俺のダメだった点をズバズバ指摘してくれたおかげで気づけてなかった改善点がたくさん見えた。素敵な女性だった。そのおかげで俺はまだまだ成長できると気づいた。ワクワクしてきた。これから俺はどこまでいけるのだろう。
後日彼女からLINEが来ていた。
「最後拗ねてたダークウェブさん可愛かった笑」
もう会うこともないし返信するつもりはなかったが、こう返した。
「拗ねてて悪かったな笑。絶対君が後悔するくらい良い男になるからそれまで黙っとけバーカ笑」
ありがとう、ドキドキできたよ。
1アポ準即できず負け
反省点&改善点
①トークを仕掛けることに必死で相手の反応を見て察することができなかった
→鉄板のトークは全て覚えておき手順も暗記しておいた上で臨機応変に使い分けた方が良いだろう。今回はうろ覚えだったので仕方ない。想定通りにいかないことも多いのでいくら鉄板トークでも空気や相手に合わないなら使わない方がいいだろう。
→関係構築ステップで趣味のトークを自己開示で盛り込むべきだろう。俺は基本的にゲーム漫画アニメの話ができるのでそこで盛り上がりポイントをもっと早く作るべきだった。あとハンターハンターのスタンプを送ったときに食いつきがあったので今思えばその話もすべきだった。
③女性に話させすぎた
→途中9対1とか8対2くらいの割合で向こうが話してた。あまりにも会話をコントロールできなかったので5対5くらいの割合をイメージ(実際にはちょっと向こうが多いくらいが理想だと思うがクセを治すために)してやればいい感じになるかも。
良かった点&維持すべき点
①最後まで媚びなかった
→相手がこちらを上から評価するような発言がかなり多かったが、下手くそなりに一歩も引かなかった。こういった対応を積み上げることでいつか大きなリターンとなって返ってくるだろう。それに美女案件に対しては媚びる男が多い中差別化には成功したはずだ。
②積極的にいくことができた
→終盤に下ネタトークをしたのは結果的に失敗だったが判定法として機能したし、ビビっていつまでも打診できなかった昔に比べたらすごく良くなった。
③きちんと事前に準備して挑んだ
→全てのことは準備の段階である程度決まっていると俺は思う。かなり準備して挑めたのはナンパだけでなくあらゆる活動に応用できるし、いい経験だった。
④自分のスタイルや信念を曲げなかった
→①と少し被るが、相手がかなり俺を威圧して試してきた中、俺はそれに屈することはなかった。俺にはかなり強烈な自我があると自負しているがそれを発揮できたと思う。